• 名駅界隈
    わずか9年で解体!?リニア名古屋駅予定地内の河合塾名古屋校に再び移転計画浮上&リニア関連工事で使用停止となったJR名古屋駅2番線
    2018年6月7日
  • セントレア・知多半島
    【中部空港島】愛知県国際展示場の建設始まる!フォーポイント バイシェラトン他 FRIGHT OF DREAMSも完成間近!新ターミナルビルも着工 2018.5.20
    2018年5月23日
  • 岐阜県
    柳ケ瀬”再始動”の兆し─商店街の今&センサ跡地はこんなに広かったのか…解体工事の様子&岐阜駅東地区デッキ延伸工事 2018.3.17~5.13
    2018年5月16日
  • みなとアクルス
    「ららぽーと名古屋みなとアクルス」2018年9月28日(金)グランドオープン!見どころを総まとめ!&最新の建設状況を見てきました&かつては日本初の国際博覧会会場だった?
    2018年7月10日
  • 品川駅北地区
    山手線に半世紀ぶりの新駅誕生!路線のルートも変わる品川駅北側&現地で見た巨大橋上駅舎 田町ー品川間新駅&京浜東北線(南行き)線路切り替え前の様子 2018.5.5
    2018年5月26日
  • 栄界隈
    【リニューアルの全容】全く新しい地下街に生まれ変わる「サカエチカ」のリニューアル工事がいよいよスタート! 2017.6.11
    2017年6月14日
  • 東京駅八重洲口
    八重洲口の一等地で20棟をまとめて再開発!三井不動産のビッグプロジェクト「八重洲二丁目北地区市街地再開発事業」の様子&ブルガリ ホテルズ & リゾーツが日本初進出 !
    2018年5月8日
  • 渋谷界隈
    100年に一度の大改造!銀座線渋谷駅移設工事の概要─再開発で銀座線はこう変わる!
    2016年11月23日
  • 名駅界隈
    名古屋駅太閤通口の駅前広場を立体化!2018年度に基本イメージ策定へ リニア用地の取得が進む駅西地区 2018.3.10
    2018年3月17日

IMG_9443

名古屋市教育委員会は、市内にある各学年に1学級しかない9つの小学校の統合計画を進めてきました。2010年に計画案がまとまり、西区では幅下小江西小那古野小の3校を統合する方針が決定しました。この時点では、どの小学校を残すかまでは決まっていませんでしたが、今月11日に幅下小学校に新校舎を建設する方向で地元と合意したことがわかりました。
今後は設計費などを予算計上し、2015年3月末に3校を廃校、2016年度にかけて工事を実施し、2017年4月に新小学校を開校することとなっています。
工事期間中は、江西小を西校舎、那古野小を東校舎として活用し、幅下小の児童は江西小へ、一部遠距離通学となる児童は那古野小へ通学します。現在の各校の児童数は、幅下(175人)・江西(98人)・那古野(100人)です。最も敷地面積の広い幅下小が統合先として決定しました。

さて、問題となるのは新校開校後、跡地をどのように活用していくかです。特に那古野小学校は名古屋駅から徒歩数分圏内と抜群の立地条件です。すぐ向かいの旧名古屋市交通局那古野営業所跡地では、2009年に東京建物と丸紅がオフィス・商業・マンションの複合施設を建設しています。新小学校が開校する2017年4月までは大きな動きはないと思われますが、情勢次第では跡地を活用した大型再開発も十分見込まれます。

類似したケースとしては、名駅3丁目地区内にあった新明小が近隣小学校との統廃合によって閉校しましたが、こちらは敷地が細分化され、跡地の一角に独立してコミュニティーセンターグラウンドが整備されています。残された敷地については一度行う予定だった売却を中止し、リニア計画も着々と進行する中で将来的なポテンシャルを見越した活用法を検討しているようですが、そもそも土地を分割してしまった時点で大型開発の可能性はかなり狭められたと思います。この新明小の跡地をめぐる一連の動きが今でもまったくもって意味不明です。ただでさえ名駅地区は"面”での発展が急務となっている中で、一部の人にしか利用できない「コミュニティーセンター」がなぜあの場所にわざわざ単独で必要なのか。グラウンドも、統合により300メートル南へ移転した笹島中学校の第2グラウンドという位置付けのようですが、とても新校舎と気軽に行き来できるような立地ではありません。本当にあの場所にグラウンドが必要だったのか。新明小跡地の件に関しては本当に理解し難い部分が多いです。

 

IMG_9441

那古野小敷地の南側。ある程度ゆとりをもって設計された生活道路です。

 

IMG_9457

敷地南東角。西側と北側西寄りに3階建ての校舎、北側に2階建ての体育館があります。

 

IMG_9466

校舎の背後にそびえ立つのは、名古屋市交通局那古野営業所跡地の再開発によって誕生した、23階建て高さ106mのオフィス棟(名古屋プライムセントラルタワー)と、29階建て高さ106mの住宅棟(ブリリアタワー名古屋グランスイート)。

 

IMG_9468

タワーズと絡めて。

 

IMG_9470

敷地東側から南向き。日本郵政の新ビルとJRの新ビル、そして新「大名古屋ビル」の完成後は、ここから眺める景観も大きく変わります。

 

IMG_9465

小学校のすぐ向かい(右)は名古屋市立第三幼稚園。コミュニティーセンターも幼稚園の隣にあります。
北へ少し歩くと、昔ながらのアーケード街「円頓寺商店街」。

 

IMG_9450

敷地北側。体育館の裏側です。

 

IMG_9474

だそうです。

 

IMG_9452

名古屋プライムセントラルタワー。隣はマンション建設中です。
奥にチラリと見えているのは名古屋ルーセントタワー。

 

IMG_9455

敷地西側。こちらは幹線道路に面しています。

 

20130810203558046

NAGOYA PRIME CENTRAL PROJECT
というわけで、まだまだ先の長い統合計画ではありますが、那古野小跡地が今後どのように有効活用されていくのかが非常に注目されます。現状、駅前止まりの人の動線を面的に拡大させるビックチャンスでもあると思うので、ぜひ慎重に長い目で検討してもらいたいですね。

【参考】15年度統合で地元合意 名古屋・西区3小学校(2013年7月6日付 中日新聞)※リンク切れ

コメント一覧
  1. strombolist より:

    私もここの跡地利用は気になっています。
    商業施設としては駅から遠くてちょっと微妙で、オフィスは向かいのプライムがほぼ満室稼動ですが名駅一丁目や大名古屋の大量供給後となるとやっぱり微妙で、そうすると無難にマンションなのかなあと予想していまして、去年4月に描いた予想図には勝手に40階くらいの高層マンションを入れてます。

  2. k-carrot より:

    strombolistさん

    エイプリルフールでテレビ塔の右側に写っている建物ですね。
    確かにマンションが一番現実的かなと思いますが、マンションのみだとインパクトに欠けるので内外向けの商業施設も併設していると面白そうですね。
    あとは名古屋駅から地下通路でプライムと那古野小を結ぶのと、それに合わせて地上の美装化も行えば雰囲気がガラリと変わり、沿道の商業施設の集積もさらに進む…という勝手な私の妄想です。笑
    オフィス需要に関しては、駅前3大プロジェクトの完成から2、3年後に動きが出てくるとしても、ちょっと先が読めませんね。

コメントを残す

  • 【名古屋市交通局】29年ぶりに新案内サインマニュアル導入!「栄町」駅時代の旧駅名標が姿を現す!新デザインが導入された栄駅の様子 
  • 2018年秋開業予定!東海地方初進出「(仮称)ららぽーと名古屋港明」はどこまでできた? 2018.1.7
  • サカエチカに続いて「森の地下街」もリニューアルへ!もちの木広場付近中心に 2017.11.26
  • 本町通りは将来完全なマンション街に?宝交通が第一宝ビルと周辺問屋ビルを解体へ!
  • ホコ天が復活した南大津通りの歩行者空間拡大を検討 名古屋市が交通影響を本格検証へ!VRモデルも作成予定
  • 一宮駅前に活気は戻るか!?名古屋市に次ぐ大幅緩和 リニア見据え駅周辺の容積率を見直しへ!(東口編)