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 いこいの広場付近

2027年度のリニア中央新幹線の開業に向け、名古屋市は栄地区一帯を国際競争力のある魅力と活気にあふれた新たな交流空間へと再生することを目的に、久屋大通公園の再整備を検討しています。公園全体の再開発に向けたこれまでの動きは、前回の記事にまとめてみましたので、そちらをご覧下さい。この記事では、公園内の3つの再開発エリアのうち、「北エリア」について触れています。

 

北エリア

 「北エリア」再整備基本計画の素案(国交省公式サイト)より

桜通りより北側、外堀通りに至るまでの「北エリア」の基本計画です。あくまで素案段階での計画のため、今後変更される可能性があります。

 

 

 姉妹友好都市広場の集約化

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 現状は北エリア全体に分散…(名古屋姉妹友好都市協会公式サイトより)

名古屋市と海外諸国との姉妹友好都市提携を記念し、1977年(昭和52年)~2009年にわたって寄贈されたモニュメントが「北エリア」に分散して設置されていますが、再開発よる各広場の高度利用を図るため、北エリアの一番北側にある「シドニー広場」付近に移設・集約化します。

 

 

 北エリアは”広場”の新設・改修を中心に

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 桜通り(名古屋方面)

「テレビ塔エリア」と「北エリア」を結ぶ「セントラルブリッジ」から見た桜通り。久屋大通を分断する通りの中では一番幅の広い幹線道路ですが、ブリッジはバリアフリー非対応のため、互いのエリア間の心理的な遠さは否めません。

 

 

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 ロサンゼルス広場(ゲート広場整備予定地)

ロサンゼルスとの姉妹都市提携を記念し、1978年(昭和53年)に整備されました。ハリウッドの「ウォークオブフェーム」を模して造られています。セントラルブリッジを渡ってすぐの場所にありますが、基本計画の素案によると、この広場も「ゲート広場」(広さは1,500平方メートル)として再整備の構想があります。

【以下抜粋】

鉄道駅(地下鉄久屋大通公園駅)から北エリアにアクセスする際のゲートゾーンとして、またテレビ塔エリアで開催するイベントと一体的に利用が可能な広場を整備する。

 

 

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前回の記事で、”テレビ塔エリア”にある「さかえ川」の廃止について触れましたが、このロサンゼルス広場にあるせせらぎも、広場の再整備により姿を消す可能性がありますが、代わりにリバーパークに新たな水景施設の整備計画があります。(後述)

 

 

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アメリカの国鳥「ハクトウワシ」のモニュメント。せせらぎのスペースが大半を占め、広場自体はあまり広くありません。

 

 

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 四季の小径 ・ブリッジ設置予定地(素案より)

ロサンゼルス広場と、いこいの広場(奥)の間にある無名の広場です。素案では、桜や市民参加型の花壇を設置することにより、四季の移り変わりを体感できる空間を整備するとしています。また、高低差を解消するため、両広場をつなぐブリッジを設置します。

 

 

 北エリア内にも芝生広場を整備

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 いこいの広場入口

 

 

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 いこいの広場(芝生の丘整備予定地)

メキシコ広場」とも呼ばれている広場です。素案によると、現在は植栽などが多く、人の立ち入れるスペースの少ないこの場所に、見晴らしの良い丘のある芝生広場(約2,300平方メートル)を整備する計画となっています。芝生広場は、テレビ塔の南側付近にも整備される予定です。(前回記事参照)

 

 

 拠点広場の整備( 魚ノ棚通りから続く通り )

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 拠点広場の新設予定地(素案より)

現在の久屋大通公園を分断している市道の、廃止対象の1つとされている箇所です。現在は「いこいの広場」と「リバーパーク(奥)」の間を横切っていますが、素案によるとこの場所を北エリアにおける東西南北への人の往来の中心や、地域住民の活動の拠点となる広場空間(約2,400平方メートル)を整備するとしています。また、付近にブランドカフェやサービスセンターを併設し、情報発信の拠点としても整備が見込まれます。リバーパークの入口付近は「南京広場」としてモニュメントが設置されていますが、これも現「シドニー広場」へ移設されます。

 

 

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交通量はさほど多くないですが、公園を分断しています。奥には東区泉の高層マンション密集地。

 

 

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 リバーパーク(散策広場整備予定地)

1971年(昭和46年)に整備されました。けやき並木が美しい、個人的に久屋大通公園の中で一番気に入っている場所です。再整備にあたっては、中央のけやき並木を残しつつ、木々の間を散策できる園路や水景施設の整備を行う(素案より)としています。

 

 

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「リバーパーク」の名前の所以と思われるこのせせらぎも、利活用されるか、新たに作り直されるか。

 

 

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このあたりはあまり手を加えなくていい気も。

 

 

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園路沿いの段差などは再整備により解消されると思われます。

 

 

 

 多目的広場の整備( 京町通りから続く通り )

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 多目的広場の新設予定地(素案より)

こちらも現在の久屋大通公園を分断している市道の、廃止対象の1つとされている箇所です。「リバーパーク」と「シドニー広場(奥)」の間を横切っています。素案では、この場所に沿道と公園との一体的な賑わいを創出する目的で、沿道からのアクセス性を向上させると共
に、多目的な利用が可能となる広場空間を整備する。 としています。

 

 

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 リバーパーク側からシドニー広場を望む。この付近にはよくタクシーが待機しています。

 

 

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振り返ってリバーパークを見たところ。

 

 

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 シドニー広場付近

姉妹友好都市の記念モニュメントの移設先となります。ここを抜けると外堀通り・官庁街です。

 

次は「南エリア」を取り上げます。

 

【参考】久屋大通(北・テレビ塔エリア)事業計画検討調査・基本計画(素案)(国交省公式サイト)

【参考】姉妹友好都市記念広場(名古屋姉妹友好都市協会公式サイト)

 

※すべて2017年4月23日撮影。

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