またまた前回より半年以上経ってしまいましたが、ささしま地区内の進捗状況を数回に分けて取り上げます。諸施設の建物はどの区画も概ね完成していますが、残るはデッキの延伸工事やアンダーパス、公園、親水空間の整備など、もうしばらく工事が続きそうです。
1号公園は設計を大幅に変更
当初イメージパース(名古屋港管理組合 公式サイトより)
今回どうしても腑に落ちないのは、1号公園の設計変更です。当初計画では、再整備中の露橋水処理センターで高度処理された下水再生水を愛知大学内の地域冷暖房施設に使用し、1号公園内に整備される予定だったせせらぎを経由して中川運河へ放流し、親水空間の水質を改善させるという循環型の水路が整備される計画でした。芝生面積もかなり確保されており、せせらぎを挟んで高木が立ち並ぶ様子は、規模は違えど久屋大通公園を彷彿とさせるかなり気合の入った公園になる予定でした。
実際の1号公園 整備状況
中川運河側から、グローバルゲート方面を眺めたところ。公園のおよそ3分の2は整備が完了しています。
タイルが張られた箇所は、植樹もほぼ完了している状態です。災害時の避難空間としての機能を優先させたといえば聞こえは良いかもしれませんが、この緑化率はかなり拍子抜けでした。
現地掲載の最終形イメージパース
上の写真で見ると、マス目のようになっている箇所には低木が4本、手前の丘になっている箇所にも何本か低木が植樹されています。左下は噴水になるようですが、せせらぎは跡形もなく消えています。
広場の中央付近には、いくつか丘が整備されていますが、街路灯の設置が終わり、植樹もこれで完了です。
公園の奥では、グローバルゲートの商業棟が姿を現してきています。下手すれば商業棟の屋上庭園に植えられている木のほうが大きいかも…笑
愛大側の一部はまだ整地段階です。イメージパースでは、このあたりに噴水が設置される予定です。
公園北側 都市計画道路笹島線より
笹島線側は、公園の整備に合わせて歩道の整備も進んでいます。近年の都市開発の流れを汲んで、かなり幅広くとられています。
中京テレビ前
今さらながら、正面玄関を公園側に配置しても良かったような気がしますが、あえて北側にしたのには色々と事情があるのでしょう。オアシス21のようにテレビ局の主催イベントでステージを設置できるほどのスペースはありません。日影もないので、芝生で寝そべるにも真夏はちょっと厳しそうです。
中京テレビ前より中川運河(親水空間)方面
枝の張った高木が奥の建物群をうまく隠してくれると期待していましたが、叶いませんでした。
芝生の丘をぶった切って愛大方面へ続く通路。
ささしまライブ駅 ペデストリアンデッキより
潤いが不足しているささしま地区をカバーできる高い緑化率は、グローバルゲートの今後に期待したいと思います。頼むぞ東急!豊通!
※すべて2016年10月29~30日に撮影。