NTT都市開発は、名駅南地区に保有する「NTT名駅南ビル」跡地の再開発を検討しています。2008年の報道から7年あまりを経て、ようやく現地での解体工事が始まりました。跡地の活用法は依然として不明ですが、周辺ではリニア中央新幹線の開業を控え、再開発に向けた動きが活発化していることから、何らかの計画が動き始めている可能性もあります。
建物は4階建て。トラックの荷下ろしスペースが併設されています。
既に重機が入っていました。
敷地面積は、NTT名駅南ビル単体だと約5,500平方メートルほどあります。
建物を敷地北東側から望む。
NTTの敷地とその北側のマンション群との境界。
このように、名駅南ビルの北側には新旧の建物が混在しており、新築マンションも立地していることから街区一体での再開発は中々厳しいと思われます。が、
西側へ廻ってみると様子が異なります。
既に廃業していると思われる雀荘。
民家やコインパーキング。
こちらの事務所らしき廃墟も、駐車スペースのみコインパーキングとして貸し出しており、いかにも再開発のタイミングを伺っているような印象を受けます。
名駅南ビルを南西側から。
こうしてみると、結構大規模な再開発に発展するのでは・・・
赤色枠がNTT敷地。その西側の低未利用地を含めると、約8,000平方メートルあります。隣の「住友生命名古屋ビル」の敷地が約5,000平方メートルなので、それに匹敵もしくはそれ以上の規模での再開発が見込めます。
最も「住友生命名古屋ビル」自体が40年選手なので、互いに連携し合ってツインタワーへ…というのは夢見過ぎでしょうか。笑
名駅南一帯は徐々に密度が高まってきています。
そういえば完成後の写真をまだ一度も載せていなかった「イーオン中部本校」。
歩道橋から見た住友生命名古屋ビルと、その奥にNTT名駅南ビル。
住友生命名古屋ビル前から見た、日本生命笹島ビル。名鉄・近鉄・三井不動産が共同で検討を進める名鉄・近鉄名古屋駅再開発に関連し、日本生命笹島ビルも再開発に加わることになりました。これにより、名鉄百貨店本館から日本生命笹島ビルまでの6棟のビルがすべて建替えられることになります。ポイントは、日本生命笹島ビルは住友生命名古屋ビルと同じ1974年完成の建物であるという点です。
そしてその日本生命笹島ビルの向かいにある「名駅南一丁目23番街区」では、今月10日に地権者10人による「市街地再開発推進協議会」が設立されました。
現在、23番街区にはビジネスホテルや低中層の事務所ビル、民家などが立地しています。構想では、リニアの開業前に住宅や医療・福祉施設の入る大型複合ビルを街区内に建設することとしています。黒い外観の「笹島ビル」は1981年、ベージュの外観の「大和ビル」は1978年竣工です。
街区北西角には、2008年に開業した「ダイワロイネットホテル名古屋駅前」が立地しています。このホテルが今回の構想の対象となるのかはまだわかりません。
街区北側。新旧のビルが混在しています。中央の8階建ての「新笹島ビル」は1994年に竣工しています。その東隣にわずかに見える超スリムな「笹安ビル」は2003年竣工です。
敷地北東角より。
北東角に立地する「第二アスタービル」は1991年竣工です。
敷地東側から。
敷地南側は立体駐車場やコインパーキングなどがあります。
街区中央付近にかなり新しい一軒家がありますが、どうやって複合ビルを建設するのでしょうか?
最後に「笹島」交差点から見た23番街区。
※写真はすべて2015年4月11日撮影。