かねて中部空港島で計画が進められている、愛知県国際展示場・新ホテル・新複合商業施設「FRIGHT OF DREAMS」・新ターミナルビルについて、それぞれ現地の動きが活発になってきましたので、再びレポートをお伝えいたします。
空港島に新しくできる施設がわかりやすくまとまった地図です。この記事では、それぞれの新施設について触れています。
2ホテル(567室)→4ホテル(3,334室)へ
空港島では昨今のインバウンド効果を狙って、2019年までに3棟の新しいホテルが開業予定です。もともと空港島にあるホテルは、当初「セントレアホテル」と「コンフォートホテル」の2ヶ所だけでしたが、空港利用客の増加を見込んで、2019年には客室数が約6倍にまで増加する見込みです。
フォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港(2018年11月1日オープン)
東横イン本館の東隣に建設中の、マリオットインターナショナルが運営予定のホテル。地上12階建て、全319室。ホテルブランドはマリオットが展開する「フォーポイント」と、スターウッド(現マリオットグループ)が展開する「シェラトン」の両方を採用しています。
MEMO
高速船のりばの連絡デッキから見たホテル群。フォーポイントバイシェラトンが最も海に近い立地です。
東横イン 中部国際空港Ⅱ(2018年度オープン)
こちらは外観のほとんどは完成していますが、エントランスや車寄せなどは仕上げ段階です。地上13階建て、部屋数は既に隣に開業済みの「オレンジサイド」「グリーンサイド」合わせて2,288室とのことなので、1,200室以上あると思われます。
コンフォートホテル中部国際空港(左)
2005年の開港当初からあるホテル。手前の棟は後から増床された建物です。地上8階、全346室。
セントレアホテル 新棟(左)(2018年10月1日オープン)
(株)名鉄グランドホテルが運営するホテル。地上11階建て、全160室。客室は隣接する本棟(221室)と同等のグレートとなる予定です。
ちょっとした休息にも便利な、24時間受付のカプセルホテル!
TUBE Sq(チューブ スクエア)
2017年4月8日、旅客ターミナルビル1階にオープンしたカプセルホテル。男性・女性用合わせて全138室。館内にはスーツケースも楽々収納できるロッカールームや、アメニティグッズ完備のシャワールームも併設。24時間受付・チェックインが可能です。
アクセスプラザから1階に降り、北に向かって進んでいくと左手に入口があります。ローソンを過ぎて、壁のモザイクタイル画が目印です。この1階の正面玄関は、 TUBE Sq(チューブ スクエア)の開業によって24時間解放されるようになりました。
愛知県国際展示場の建設始まる!
2020東京五輪に合わせ、2019年9月に開業予定の国際展示場。展示面積は初期は約6万平方メートル。将来的な拡張も可能で、最大8~10平方メートルまで増築が可能です。2019年に初めて日本での開催が決定している「20カ国・地域首脳会議(G20)」の誘致は叶いませんでしたが、G20の外務大臣会合が2019年11月に名古屋市内で開催されることが決定しています。(2018年5月22日各報道より)今後、会場や宿泊施設等の調整が行われる予定です。
MEMO
完成イメージパースに変更が加わる
前回(2017年9月)記事作成時のイメージパース。
前パースに修正が加えられた、最新のイメージパース(確定版)。
現在、メインエントランスに面した展示ホールAや会議室の建設が最も進んでいます。
徐々に形を成す展示ホールA
展示ホールAの天井高は20m。他のホールB~Fの天井高(14m)よりも高く、オフィスビルの約5階分に相当します。
敷地の北側に空いたスペースには、搬入用車両駐車場とローディングエリア(荷捌きスペース)が設けられますが、ホールAももう少し北に向かって組み上がってくるものと思われます。
高速船のりば付近から。展示ホールAの東隣に、ホールB~Fが建設中。天井高の違いがここからも確認できます。
展示ホールAと会議室
展示ホールAからエントランスホールを挟んだ南側の敷地に、会議室が建設されています。
エントランスホール
会議室は塔屋と思われる部分を構築中です。
会議室(左手前)の右奥に、ホールD~Eの建屋が確認できます。
展示ホールD
目の前には海。対岸は知多半島。
展示ホールE
ホールEのアルファベット「E」と、「ホール4」の掲示。どちらも同じ意味合いと思います。
外周道路に面した、敷地南側は第1~2駐車場になるスペース。
謎の掲示
……ん?
……んん??
……んんん???
一部立ち入りが制限された連絡デッキ
アクセスプラザから駐車場へ繋がる歩行者デッキは、南端箇所で「FRIGHT OF DREAMS」へ接続するための工事が行われています。
FRIGHT OF DREAMS
こちらもあっという間に外観が出来上がってきました。
MEMO
新ターミナルビル着工!立体駐車場を2棟新設へ
出典(上段) 中部国際空港 新ターミナルビル 公式サイト
2019年上半期の竣工を目指して計画が進められてきた、LCC(格安航空会社)専用の新ターミナルビルが2018年5月16日に着工しました。場所は「DREAM OF FRIGHT」の西隣。最新のイメージパースによると、周回道路のすぐ南側(緑地帯となっている場所)には、新たに立体駐車場が2棟建設されるようです。デッキは現在の一番南側の立体駐車場付近から、「DREAN OF FRIGHT」、新立体駐車場を経由し、最終的には国際展示場付近まで延伸されます。各施設の回遊性が格段に向上すると思われます。
下の写真の丘が、新ターミナルビルの建設用地に被るため、閉鎖・撤去されていました。空港島南部をぐるっと見渡せて、芝生もあってかなり気持ちの良い場所だったので、ちょっと残念です。
出典・参考・外部リンク
※すべて2018年5月20日撮影。