2016年まで愛知県道路公社が運営していた、知多半島道路など県内8路線の有料道路(総延長72.5km)の運営権が、前田建設工業、森トラスト、大和ハウスグループなどの共同出資で設立された「愛知道路コンセッション株式会社」に引き継がれました。国の「国家戦略特区」の指定の下、道路事業の健全な運営を前提とした組織・業務の効率化や、道路サービを目的としたもので、 スの向上、地域経済の活性化全国で初めて地方公社の有料道路民営化が実現しました。これにより、知多半島道路大府パーキングエリア・阿久比パーキングエリアでは、2018年8月のオープンを目指してリニューアル工事が行われています。
出典 阿久比 PA(下り)、大府 PA(上り)リニューアルオープンについて(2018年1月11日)
既存の阿久比パーキングエリア(下り線)・大府パーキングエリア(上り線)においては、レストランゾーンを従来の約1.5倍にまで増床します。三重県菰野町でリゾート施設を展開するアクアイグニス(東京)が運営し、辻口博啓氏など有名パティシエ・シェフの監修の下、知多の野菜や果物、魚貝、肉や卵を使用した限定メニューなどが楽しめるお店が出店します。また、地元の野菜や果物、地元のお菓子やお土産を取り揃えたマルシェも開催します。
MEMO
現地の様子(2018年3月31日)
リニューアル工事中の阿久比PA(下り)
NEXCOが運営するパーキングエリアと比べると、ややこじんまりとした印象です。リニューアル後は駐車台数も現在(65台)より多い95台となります。
元々レストランや休憩所のあった、コンクリート打ちっぱなしの平屋の建物が閉鎖されています。解体はされずに、新しいレストランなどが入る施設として再利用されます。
さらにその奥には離れのトイレがあります。こちらも内装をリニューアル中。
撮影時は、男子用のみ仮設トイレが稼働し、女子用・多目的用のリニューアルは既に完了しているようでした。同じくリニューアル工事が行われている大高パーキングエリアの男子トイレは、内壁の張替え、扉の付け替えなどのほか、キッズトイレゾーンも新設。さらには海外から来た人たちにも一目でわかるよう、案内サインにも英語が取り入れられるなど、民間会社らしく時代の流れを汲んだものとなっていました。おそらくこの阿久比パーキングエリアの男子トイレも、同様のリニューアルがなされているものと思われます。
内装工事が行われている旧レストラン・休憩施設。
休憩施設が完全閉鎖されているため、仮設の自販機が設置されています。
キッチンカー休憩所
2017年10月からの工事期間中は、ドライバー向けに地産品を用いたオリジナルメニューなどを提供する、キッチンカーによるランチタイム営業が行われているようです。撮影時は既にランチタイムを過ぎていたため、キッチンカーはいませんでした。当阿久比パーキングエリアが11時~14時、大高パーキングエリアが12~15時と、微妙に異なっているようです。
通行券にも、「愛知県道路公社」でななく「愛知道路コンセッション株式会社」の印字がなされています。(愛知県道路公社は、あくまで道路の管理および運営権を30年間、愛知道路コンセッション社に渡すものであり、公社そのものは消滅しません。)
出典・参考・外部リンク
※すべて2018年3月31日撮影。