いよいよ11月より、大名古屋ビルヂング(オフィス棟)のテナント入居が始まりました。来年3月のグランドオープンに向け、商業テナントの入る低層階では内装工事が急ピッチで進められていますが、一足早く地下の様子などを見てきましたのでご紹介します。
地下街からのアクセスが解禁!
ユニモールからのアクセス
まずは解禁された、ユニモールとの連絡口。といっても、現状はまだ奥のサンクンガーデンから地上に上がることしかできません。定期的に「こちらは大名古屋ビルヂングです」というアナウンスがどこからともなく聞こえてきますが、冒頭に国鉄風味の2点チャイム(JR東海の列車接近予告放送の4点チャイムの短縮版?)のようなものが使われていました。
振り返って見たユニモール方向。
商業テナントに面した部分は、まだほとんどがバリケードで封鎖され、せせこましくなっています。
敷地南東角に整備されたサンクンガーデン。このユニモール連絡口も含めた地下入口付近は、気持ちコンパクトな設計になっています。
さて、一旦地上の正面玄関付近に出てきました。左に見えるのは使用を再開した地下鉄名古屋駅4番出口と、サンクンガーデンの地下鉄名古屋駅への入口。今回の建替えによって、サンクンガーデンは2ヶ所整備されています。
大名古屋ビル地下正面入口付近(サンクンガーデン)
地下1階。横一列に並んだオレンジ色のダウンライトが、ちょっとレトロな雰囲気を醸し出しています。
大名古屋ビル地下正面入口付近
比較的ゆとりのあるスペースが取られています。建物内では地上へ上がるエスカレータも既に稼働していました。
中身はまだお楽しみ
ここから先は来年3月オープン予定の商業フロア。三越伊勢丹グループの新業態「ISETAN HAUS」も地下1階~地上2階に入ります。
地下鉄名古屋駅からのアクセス
大名古屋ビルヂングと地下鉄名古屋駅「中改札口」を結ぶ、新生「ダイナード」。大名古屋ビル側はサンクンガーデンになっており、構造はミッドランドの地下1階に似ています。
地下街「ダイナード」も大幅リニューアル!
通路幅は倍近くに広がり、かつての「ダイナード」からは想像もつかないほど、全く新しい地下街に生まれ変わりました。
通路中央の柱には、デジタルサイネージが設置されています。三菱地所や三菱地所レジデンスのCM、大名古屋ビルのPR映像などが流れていました。有事の際には、避難情報などが表示できるようになっているようです。
天井のデザインは「根っこ」をイメージしており、緑の少ない名駅に潤いを与えるため、「緑の丘の上から、空に伸びる大樹」のコンセプトでデザインされた新大名古屋ビルは、高層棟の外観を大樹に、低層棟を緑の丘に見立てて三菱地所設計が設計を担当しました。
店舗の壁際に目を遣ると、旧大名古屋ビルから継承された「ダイナード」のロゴが健在。
柱もタイル張りのフラットではなく、縦方向に細かな凹凸が施されています。
火災報知器も、ボタンとランプが一体化した最新式のタイプが設置され、非常にスマートです。
地下アクセスルートの強化
中改札口側から見た、大名古屋ビル地下入口。名駅通りからダイナードへ下りる階段が2つも並んでいますが、右側は建替え前から存在している4番出口。以前はダイナードから大名古屋ビルの地下フロアにそのまま繋がっていたため、4番出口が重要な役割を担っていましたが、サンクンガーデンの整備によって新しい階段(写真奥)が設置された今となっては、ほとんど存在意義がなくなってしまいました。
ダイナードの新しい店舗区画は、片側に6箇所?あります。もう片側は通路幅としてスペースを潰したため、店舗数は減っています。
店舗の向かい側は、入居テナントの案内スペースとなっています。
地下鉄名古屋駅のコンコースに面したダイナード入口付近。商業テナントはまだオープンしていないため、人通りはまばらです。
※すべて2015年11月3日に撮影。