大垣駅南街区第一種市街地再開発事業は、大垣駅の南に広がる駐車場や業務ビル跡地(約1.5ha)に、分譲マンションや商業・公益施設などで構成される複合施設を建設する再開発プロジェクトで、カンガルー便でおなじみの「西濃運輸」のグループ会社「セイノーエンジニアリング株式会社」と、大京、近鉄不動産を中心とする再開発組合によって事業が進められています。
当地では、「街区Ⅰ」と「街区Ⅱ」に分けて整備が進められ、「街区Ⅰ」に再開発ビル、「街区Ⅱ」に駅前広場が整備されます。尚、建物の規模が再度変更になり、住宅の総戸数が約120戸から112戸へ、西棟が地上8階建てから地上5階建てに変更されています。
「街区Ⅰ」に関しては、既存構造物の解体工事がほぼ完了していました。
「ヤナゲン駐車場ビル」や「セイノーエンジニアリングビル」は既に跡形もありません。
スッキリと片付いて、駅前に建つビル群が見えるようになりました。
もともと「街区Ⅰ」内にあった、JAの店舗やコインパーキングは道路を挟んだ南側へ移転しています。
「街区Ⅰ」敷地西側。
駐輪場はまだ残っています。再開発ビル完成後、ビル内の駐輪場がオープンするまではこのままかもしれません。
「街区Ⅰ」(写真左側)内に残っていた眼鏡屋が閉店していました。「街区Ⅱ」(同右側)内に建つビルも解体目前です。
眼鏡屋の店舗を工事事務所として活用するようです。
「街区Ⅱ」の西側にも工事用車両の出入口が作られ、いよいよこのビルも見納めです。
右奥が「大垣ビル」、左手前が「金蝶ビル」。
中はもぬけの殻となっています。
後は解体を静かに待つのみ。。。
一つ気がかりなのは、駅前ロータリーに面した交番横の空きスペースに、旧国鉄の大垣貨物駅跡のモニュメントと貨車が2両静態保存されていたのですが、現在は周囲の解体工事に伴い、完全に工事用のフェンスに覆われてしまっています。
どこか別の日の当たる場所へ移設されるのなら良いのですが、このまま撤去されてしまうと悲しいですね…。
【大垣駅南地区再開発事業 概要】
階数 北棟―地上17階 南棟―地上3階 西棟―地上5階
高さ 不明
延床面積 約33,800㎡
敷地面積 約1.5ha(接道含む)
総戸数 112戸(分譲マンション)
竣工予定 2016年3月末
建設地 岐阜県大垣市高島町1丁目・宮町1丁目・見取町4丁目
建築主 大垣駅南地区市街地再開発組合
設計 不明
用途
北棟―1~3階 公共公益施設 4~17階 分譲マンション
南棟―1~3階 商業施設(地権者権利交換)
西棟―1~2階 駐輪場 3~5階 駐車場 6~8階 福祉施設・高齢者住宅※取りやめ
【変更前パース】大垣駅南地区市街地再開発事業(2012年10月19日 大京・近鉄不動産プレスリリース)
【変更後パース】大垣駅南街区 市街地再開発事業 着工 -平成28年3月末の竣工を目指す-(2013年9月15日 大垣市ホームページ)