長久手市のリニモ(東部丘陵線)長久手古戦場駅前では、「長久手中央地区まちづくり基本構想」に基づく大規模な区画整理事業が進行中です。
駅前では、市とイオンリテールが主体となり、商業テナントのほか屋外ステージを備えたイベント広場や、観光・大学・住民サービスなどの情報発信拠点が入る複合商業施設「リニモテラス」の建設が計画されています。また、イオン本体はリニモテラスとは別の商業ゾーン内に建設される予定です。現在はその建設に向けた準備工事が進められており、昨夏以来久しぶりに様子を見てきました。
駅前ロータリーに隣接して「ロイヤルホームセンター長久手店」がありますが、区画整理のため既存店舗の北東側に移転新築されます。店舗の規模は現在の約4倍に拡張されます。
【ロイヤルホームセンターハード館長久手店(新店舗) 概要】
階数 地上3階
高さ 不明
敷地面積 8,096㎡
建築面積 4,611.60㎡
延床面積 12,921.58㎡(店舗面積6,030㎡)
着工予定 2014年1月半ば
竣工予定 2014年8月下旬
建設地 愛知県長久手市菅池(長久手中央土地区画整理地内12街区)
建築主 ロイヤルホームセンター株式会社
設計 不明
【参考】ロイヤルホームセンター長久手店出店概要書・平面図等(愛知県ホームページ)
長久手古戦場駅ホームより。古戦場と駅をつなぐ新しいアプローチ道路が姿を現してきました。道路より向かって左側がリニモテラスの予定地、同右側がイオン本体などが建設される「商業ゾーン」、そして途切れた新設道路より手前側にロータリーが拡張されます。
ロータリーから市道へ抜ける仮設道路が西へカーブする形で付け替えられていました。
ロータリーの西側では、香桶川の暗渠化が行われています。
「香桶川」の跡地には、「かえで道」(歩行者用の緑道)と、沿道に土地の高低差を生かした石垣が整備される予定です。川を遊歩道の整備に生かせなかったのはかなり勿体無いですね。
川の工事の様子は、ロータリーからはよく見えません。
リニモテラス用地では、造成工事が進められています。
奥は一時的に付け替えられた仮設のアプローチ道路。
奥に見える白い大きな建物は、2013年12月に完成したばかりの愛知医科大学病院の新病棟です。延床面積86,000㎡の巨大な建物に集中治療室(ICU)75床を含む800床を完備し、従来の12室から7室増えた手術室には最新のがん治療などで活用する放射線治療や画像診断用スペースを充実させています。建物は高性能な免震構造を採用し、複数の非常電源や井戸水の浄化装置を完備することで、南海トラフ地震などの大規模災害にも対応できるようになっています。
【愛知医科大学病院 新病院棟 概要】
階数 地上14階・地下1階
高さ 約70m
敷地面積 100,370.71㎡
延床面積 86,666.69㎡
着工時期 2011年7月
竣工時期 2013年12月3日
開院予定 2014年5月
建設地 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
建築主 学校法人愛知医科大学
設計 株式会社山下設計
施工 鹿島建設株式会社
【参考】学校法人 愛知医科大学 新病院棟建設工事 専用サイト
【参考】新病院概要(愛知医科大学ホームページ)※音声が出ます
付け替え前まで利用されていた道路は、新設道路整備のため通行止めになっています。撮影時は自転車・歩行者のみ通行可能でしたが、今月6日から完全に通れなくなっています。
仮設通路より新設道路を望む。(※現在この通路は通れません。)
イオン本体が建設される予定の商業ゾーン中央付近。こちらもまだ造成工事の段階です。
道路の右側奥、リニモの高架沿いにロイヤルホームセンターの新店舗が建設されます。
商業ゾーンのさらに奥、家が建っているエリア付近では公園と宅地造成が行われています。
無機質な"箱”と化してしまった「香桶川」
古戦場前の市道から眺める区画整理区域。写真に納まりきりません。
香桶川工事のためぶった切られた旧アプローチ道路。
数年後には、リニモから眺める景観も大きく変わっていることでしょう。