新「名古屋東京海上日動ビルディング」は、1973年に丸の内地区に完成した旧名古屋東京海上日動ビル(完成時の名称は「タキヒヨー丸の内ビル」)の建替え事業によって誕生した、オフィスビルです。
旧ビルは地上25階・高さ85mで、完成当時は名古屋で最も高い「超高層ビル」でした。1980年に東京海上火災(現在の東京海上日動火災)に売却されるまでは、事業者のタキヒヨーが所有していましたが、タキヒヨー本社は建替え直前まで旧ビル内にありました。現在は名古屋ルーセントタワーへ移転しています。
老朽化のため、2010年に解体されました。高さ80m以上の高層ビルの解体としては、市内で初のケースでした。
西側壁面。東京海上日動のロゴがカッコいいです。
南側。搭屋の外壁もデザインが異なっています。
南西方向から。このビルのデザイン、個人的にはかなり好きです。
南側正面。
桜通本町交差点(南東方向)から。
東側正面。
外観はこのくらいにして、外構を見てみましょう。
南側。桜通に面しているということで、桜の木が植えられました。
敷地の西側にも、通り抜けできるスペースが確保されています。
ここが公開空地であることを示す案内板。
入口がたくさんあって迷いそうですが、おそらく桜通本町の交差点に面したこの入口が正面玄関かと思います。
正面玄関
本町通に面した東側。こちらもたくさん植樹されています。
低層階もかなり凝ったデザインです。
腰掛スペースが設けられています。目の前にはサークルKがオープンするようです。
お茶やお弁当を買って一休みもできそうですね。
ほっともっともあります。
北東側には、ちょっとした広場ができています。
こちらはカップルで座ることもできそうです。
夜になると樹木がアッパーライトで照らされ、いい雰囲気になりそうですね。笑
北側には真新しい地下駐車場。旧ビルと違い、出入口が一緒になっています。
正式名称は、名古屋東京海上日動ビルディングで決定したようです。
建替えによって建物の規模は小さくなりましたが、それ以上にインパクトのあるデザインに仕上がりました。
丸の内の新たなランドマークとして、定着していって欲しいですね。
【名古屋東京海上日動ビルディング 概要】
階数 地下2階・地上15階(15階は設備機械置き場)
高さ 77.1m
延床面積 35,773.73㎡
敷地面積 4,208㎡
建設地 名古屋市中区丸の内2丁目20-19
建築主 竹中・大林・清水・鹿島・戸田建設JV
設計 三菱地所設計