久しぶりに夜の栄をちょっとだけ散策。
名古屋市の名古屋国際会議場では、来月10~12日に、環境やエネルギー、貧困問題などをテーマにした「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」という、非常に長い名前の世界会議がユネスコ、日本政府の主催で開催されます。愛知万博が開催された2005年から2014年までを「ESDの10年」と位置付け、同会議では活動の成果や課題をまとめた「あいち・なごや宣言」が採択される予定です。それに伴い、テレビ塔では今月10日~来月13日までの期間限定で、外壁のLEDを活用した『ESD』をPRするイルミネーションが実施されています。この実施は、名古屋市が実施している「久屋大通都市景観形成地区」の屋外広告物規制の一部の適用を除外する社会実験も兼ねているようです。
名古屋テレビ塔は、今年の6月に開業60周年を迎えました。今から60年前の1954年6月19日に完成し、当時は東洋一の高層建築物および日本初の電波塔として、華華しいスタートを切りました。施工は名古屋で創業した竹中工務店が請け負い、戦後の名古屋のシンボルとして長く親しまれてきました。
テレビ塔では60周年を機に、ライトアップの方式を大幅に変更しました。従来は52個のナトリウム灯を使用し塔全体を照らしていましたが、エレベーター昇降塔の外壁や骨組み部分に10,800個のLEDを設置し、ナトリウム灯の数を半分に変更しました。これによりライトアップのバリエーションを大幅に増やせるだけでなく、消費電力も約4割削減できるそうです
テレビ塔には外階段が設置されていて、「スカイウォーク」として一般に開放されていました。ペラペラな鉄製ステップの下がスケスケになっており、登るとかなりスリルがあるようです。現在も行われているのかどうかはわかりません。(イベント時のみ?)
遠目で見ると、ESDのロゴが写し出されていますのがわかります。(上の方)
エントランス付近。2006年に内装も含め全面的な改装工事が行われました。
最後は錦通久屋交差点から見た、赤く色づくテレビ塔。稲妻のような演出は、塔の骨組みに設置されたLEDが光っています。
※写真はすべて2014年10月19日撮影。