愛知大学は、名駅南に位置する「ささしまライブ24地区」に、新「名古屋キャンパス」の整備を進めています。2012年4月に第1期工事が完了し、旧名古屋キャンパス(みよし市)・車道キャンパス(名古屋市東区)・豊橋キャンパス(豊橋市)から5つの学部が移転しました。この移転により、約7200人の学生がささしま地区へ通学することになりました。
第2期工事では、車道キャンパスから大学院5研究科が移転する予定です。これで、社会人や孔子学院生も含め約9000人が名古屋キャンパスへ集まることになります。また、本館の南側にはコンベンションホールが併設されることになっています。当初、2期工事は2015年に完了する予定でしたが、資金面で着工が遅れており、供用開始時期が2017年の4月に変更されています。
写真は、1期工事で完成したキャンパスモールです。講義棟(右)と厚生棟(左)の間にあります。モールの奥は公園予定地となっており、さらにその奥に中京テレビの新社屋が建設される予定です。
2期工事の「本館」と、コンベンションホールの建設予定地です。現在は大学関係者用の駐車場および駐輪場があります。以前発表された計画では、本館の規模は地上20階・高さ約100mとなっていましたが、最新のプレスリリースでは“100m級のシンボル性”といった表記のみで、階数などの詳しいスペックは書かれていません。ただイメージ図を見る限りでは、20階で変わりはないようです。
都市計画道路笹島線です。現在は暫定片側1車線となっています。将来的には、ささしまライブ駅の西側で都市計画道路椿町線と地下で交差し、整備後の椿町線を経由してJR名古屋駅太閤通口まで抜けられる予定です。
講義棟(手前)の東側の2階部分には、本館と連絡通路で結ぶための事前工事が行われました。しかし、最新の発表によると5階でも本館とデッキで繋がるようですが、壁面にそれらしき穴がありません。後から設計が変更されたので、おそらくその事前工事は行われていないと思われます。
本館予定地の北向かいには複合商業施設の「マーケットスクエアささしま」、その奥には「ZEPP名古屋」があります。マーケットスクエアは、以前は「ラ・バーモささしま」という名前でした。飲食店やゲーセン、109シネマズなどがあり、学生の暇つぶしにはもってこいの施設です。
その西側(講義棟の北向かい)には「(仮称)グローバルゲート」予定地があります。右奥に見える白い建物は、名東区から移転してきたJICA中部(中部国際センター)。
本館予定地のすぐ東側には東海道新幹線が走っています。
厚生棟の南側。右に見える高架は名古屋高速万場線。高架下には物流倉庫などが残っています。
【愛知大学名古屋キャンパス 2期工事 概要】
階数 本館―地上20階 コンベンションホール―設計変更のため不明
高さ 100m級(本館)
延床面積 不明
敷地面積 4,957㎡
供用開始 2017年春
建設地 名古屋市中村区平池町四丁目60番6他(ささしまライブ24地区内)
建築主 学校法人愛知大学
設計 不明
【参考】愛知大学名古屋学舎第2期工事について(2013年8月9日 愛知大学プレスリリース)