永らく更新が滞っておりまして、申し訳ございません。また、コメントをくださった方、ありがとうございます。後ほど返信させていただきます。万松寺は「稲荷堂」「不動堂」の建替え工事が行われています。
万松寺茶屋
新たに新天地通り沿いにオープンした万松寺茶屋。元々建替え工事に伴い、仮の「おみくじ処」として開設していた小屋です。隣の売店「CANDI」はリニューアルのため、一時的に閉店しています。
万松寺 札処
建替え工事に伴い、旧おみくじ処に代わって一足早くオープンした「札処」。場所が新天地通り沿いに移り、万松寺参道からも目に入りやすくなりました。
仮囲いの中に一時的に移された「不動明王」。
新不動堂建設中…
完成は2017年春の予定です。
中公設市場 解体へ
赤門交差点
バッファロー本社前。大須ではおなじみの風景が、またひとつ姿を消そうとしています。
赤門通り
赤門交差点から入ってすぐ右手に見えてくるのは、名古屋で最初に開設されたとされる「中公設市場」。かつて電気街と呼ばれた(今も呼んでいる?)色彩豊かな通りの一角にひっそりとたたずむ、歴史ある市場でした。建物の老朽化が深刻となっており、所有者の名古屋市は解体を決定しました。敷地面積は約1,390㎡と、バッファロー本社くらいの広さはあります。
中公設市場
大正7(1918)年に発生した富山の「米騒動」をきっかけに、安定した食料供給を目的として行政の働きかけで誕生した市場だそうです。近年は大型店に押されるなど、時代の変化とともに店舗数も数を減らし続け、来年の3月で約100年の歴史に幕を下ろします。
大須界隈は日曜日が最も賑わいますが、中公設市場は日曜・祝日が定休日のため、ちょっと寂しい感じです。
既にほとんどの店舗が撤退しているようです。
軒先には多数の自転車が止まっていますが、この日は市場の買い物客の姿はありません。
市営小林荘
こちらは市場の裏側。中公設市場は市営住宅と一体になっており、2階以上は住居スペースとなっています。かなり前から老朽化が指摘されており、既に居住者は全員退去済みとの話もあります。
裏側には搬入口らしきスロープがありますが、鉄の扉で固く閉ざされています。
中公設市場西側
市場の西側は、新天地通りに面しています。解体後の跡地利用が気になるところですが、まだ情報はありません。
新天地通りアーケード入口
中公設市場は、新天地通りと赤門通りのクロス地点に立地するため、一度は目にしたことのある方が多いかと思います。
中公設市場前より赤門通りを望む
この辺りは賑わいエリアとしては大須地区の北端にあたります。終日人通りも多く、跡地の活用によっては一帯の流れが大きく化ける可能性があります。まとまった商業ビルが建つだけでも印象が変わりそうです。
赤門通り
ここからかすかに「グローバルゲート ウエストタワー」が見えます。
赤門通りより中公設市場を望む
このあたりはマニア色の濃いエリアとなっています。90年代まではひしめいていた、家電パーツを取扱う店などは今では大幅に数を減らしています。
さらに赤門通りを進む
江崎内科解体
裏門前通りとのクロス地点より東に位置する、赤門通り沿いの江崎内科の解体が始まっています。こちらも近辺ではまとまった広さがありますが、撤退ではなく建替えかもしれません。何か情報をお持ちの方、よろしくお願いします(笑)
新スポットも続々!
プレジデント大須
万松寺通り沿いにオープンしたビルです。元々木造家屋を活用した店舗が並んでいましたが、著しく老朽化しており、解体した上で耐震・防火性の高い、頑丈なビルに生まれ変わりました。(建替え前の写真はこちら)
プレジデント大須
嬉しいのは、建替え前のテナントがそのまま復活していることです。オープンスペースも設けられており、食べ歩きが主流になりつつある近年の大須の特性を生かした土地の再生法だと思います。
大須おみやげカンパニー
これまで「大須の土産」を扱う店はなかなか無かったように思いますが、ここへ来て観音通り沿いにオープンしました。松屋コーヒーが生産する「大須珈琲」や、大須をあしらった雑貨・衣類、またきしめんや手羽先などの「なごやめし」も販売しています。隣の店舗も、女性向け雑貨を扱う新しい店舗です。
(仮称)大須三丁目計画
第二アメ横ビルの北側、長年コインパーキングだった敷地に14階建ての「店舗付き共同住宅」を建設中です。1階はテナントスペースになると思われます。本町通り沿いです。
火災の爪痕
先般の火災により、大須ふれあい広場付近にあった店舗のいくつかが閉店となりました。養生シートが被せられた建物は解体される予定ですが、新たに再出店するかどうかは不明です。
このように互いに密着した木造家屋を改装して営業している店舗が多く、一度火の手が挙がると一気に燃え広がる危険性があります。今回の火災は営業時間中の出火でしたが、幸いけが人はありませんでした。またこの地に賑わいが戻ると信じています。
※すべて2016年4月29日撮影。