前記事に引き続き、空港島の今後の展望をまとめました。
MEMO
出典 愛知県展示場計画 県プレスリリース
空港島 各新施設配置図
2017~2019年度にかけて空港島に開業予定の各施設の位置関係です。現ターミナルビルより南側のエリア一帯にて、複数の大型施設の建設が計画されています。
全国初!有料道路の民営化で知多半島全体の産業・空港島の発展を後押し!
出典 愛知県プレスリリース
愛知県道路公社が運営する有料道路
愛知県道路公社が運営する知多半島道路など、県内8路線の有料道路(総延長72.5km)の運営権が、前田建設工業(東京都千代田区)を代表とする共同企業体(JV)に売却されることが決定しました。道路事業の確実な運営を前提とした組織・業務の効率化や、道路サービスの向上、地域経済の活性化を目的としたもので、国の「国家戦略特区」にも指定され、計画が進められてきました。今年10月に新設予定の特別目的会社に運営を移管させ、全国で初めて地方公社の有料道路が民営化される予定です。グループは前田のほかに、森トラスト、大和ハウス工業、大和リース、セントラルハイウェイ(愛知県半田市)、マッコーリーグループ(オーストラリア最大の投資銀行)の5社で構成されます。グループは今後30年間の運営権対価として、愛知県に合計1,377億円を支払う方針です。(150億円を一時金として支払い、残りは30年間の分割払い)道路自体は愛知県道路公社が引き続き所有します。知多地域内の1~4番の道路は平成58年まで、その他5~8番は現行の料金徴収期間満了までの運営となります。
阿久比上りPAと食と安らぎのリゾート施設(知多半島道路)
出典 愛知県道路公社 公式サイト
今回前田グループに名を連ねる森トラストは、コンラッド東京(汐留・290室)やヨコハマ・グランド・インターコンチネンタル・ホテル(みなとみらい・600室)などの外資系ホテルの運営を手掛けており、2007年にはささしま地区の再開発をめぐって、イオングループとの共同参画に名乗りを上げていました。(現在建設中のグローバルゲート。ホテルは西武グループのプリンスホテル170室・付随の商業施設は東急不動産の運営が決定済)こうした森トラストのノウハウを活用し、空港島内に建設予定の新国際展示場予定地付近に、地域の誇りとなる国内外からの利用客・VIPに対応可能なインターナショナルブランドホテル(150~300室)の誘致を掲げています。また、各PAごとにテーマを設定し、既設PAと新設PAを一体的に運営することで、サービスの向上や既設PAのリニューアル、地元の特産物を生かした新たな地域ブランドの創出も計画しています。知多半島道路では、大府下りPAと、阿久比上りPAを新設します。
現地の様子
空港島 新国際展示場・外資系ホテル建設予定地
現地の様子。ターミナルビルから空港駐車場へ直結している連絡デッキを延伸させ、新複合商業施設を経由しながら、国際展示場付近まで繋がる歩行者ルートを新設します。ホテルは展示場の1期予定地と、拡張予定地の間付近が候補地となっています。(本記事冒頭の配置図参照)
コンフォートホテル・高速船のりば連絡デッキ
ターミナルビル・アクセスプラザからコンフォートホテル(後述)・高速船のりばまでは、それぞれ東西に伸びる連絡デッキで直結していますが、ここから展示場までの南下ルートはデッキを延伸せず、既存の歩道(屋根付きの地上ルート)での移動となります。
高速船のりば連絡デッキから見た新国際展示場予定地
望遠で撮影していますが、実際の距離も150メートルほどと近い距離にあります。ここからはデッキを延伸せず、地上レベルでの動線が確保されます。
空港島の既存ホテル
セントレアホテル(221室)
名鉄グランドホテルが運営する、空港島で最も先にオープンしたホテルです。アクセスプラザと直結しており、中部国際空港駅に最も近いホテルです。
コンフォートホテル中部国際空港(346室)
コンフォートホテルは、チョイスホテルズインターナショナル(米国)とグリーンズ(四日市市)の提携により、全国展開を進めているビジネスホテルチェーンです。
東横イン中部国際空港本館(1001室)
14階建ての同ホテルは、全国の東横インで最大規模の客室数となっています。
東横イン中部国際空港 新棟 建設予定地
東横インの新棟建設予定地です。今年4月の報道では5月着工予定となっていますが、未だ着工の気配はありません。開業は2018年度の予定です。
レッドプラネットホテル 中部空港 建設予定地(180室)
セントレアホテル南側のタクシープールの一角に、エアアジア系のホテル「レッドプラネット」の進出が予定されています。こちらも6月着工予定のはずですが、現地にまったく動きがありませんでした。当初計画では、2017年度の開業予定となっています。
出典・参考・外部リンク
※当記事の写真は、2016年6月26日、7月10日撮影。