久々に西区四間道にやってきました。
最近は四間道周辺でカメラを提げた人たちをよく見かけるようになりました。
名駅から徒歩10分。都会の喧騒から離れ、しばし時が過ぎるのも忘れられるくらいゆったりとした空間。
しかし時は止まることなく、一分、一秒、着実に刻み続けています。
先日某紙に掲載されていた記事ですが、四間道のシンボル「土蔵」の一部が取り壊されることになったようです。
江戸時代から代々受け継がれてきた土蔵や母屋は街のシンボルでありながらも、最後まで一家を守り続けてきた現役の住まいでもありました。深刻な老朽化のため、所有者の方が建替えを決意されたようです。
「町並み保存地区」ゆえ、市と協議の上で土蔵4棟のうち1棟は保存し、他の土蔵や隣接する木造2階建て母屋は、周囲の景観に配慮した外観の住宅へ建替えられるそうです。市は建物の補修に上限500万円の補助制度の活用を提案しましたが、協議の上最終的に建替えられることになったそうです。建物の歴史的価値を取るか、安全・安心な住まいでの暮らしを取るか、まちづくりの非常に難しい一面でもあります。
四間道周辺には、他にも後世に残すべき歴史的価値の高い建物や建造物が沢山あります。
このままひっそりとした雰囲気も残してもらいたい、けれども名古屋では貴重な観光要素の深い散策路として、もっとクローズアップされてもいい。あなたはどちらを選びますか。
※すべて2016年1月24日撮影。