名古屋市交通局は、2017年度より地下鉄栄駅・東山線ホーム外壁の改修工事を進めてきました。ホーム外壁のタイルをすべて撤去し、焼付塗装鋼板への取り替えが行われたほか、広告枠の交換・増設も実施されました。また、今回のリニューアル工事は平成28年度に改訂したサインマニュアルに基づいて実施され、駅名標や路線図などの案内サインのデザインも大きく変更されました。
MEMO
2018年2月をもって工事完了
1番ホーム(藤が丘方面)
2番ホーム(高畑方面)より後に着工したこちらのホームも、工事が完了しました。あとは広告枠に広告を入れるだけとなっています。
幅広タイプの広告枠(2番ホーム)
両ホームの外壁には、新しい内照式の広告枠が設置されましたが、1番ホーム、2番ホーム共に、一部でこのような幅広タイプの広告枠が新設されました。
幅広型は内照式でない代わりに、ホーム上部に設置されたLEDライトで照射する形式のようです。(車体上部に反射している光がLEDライト)
ホーム柵の乗車番号表示(左:旧タイプ・右:新タイプ)
フォントや図柄が変更されたほか、「優先席」表記に英語が追加され、さらに「かけこみ禁止」「線路内立入厳禁」の案内が追加されました。
ホーム柵の路線図(左:旧タイプ・右:新タイプ)
旧タイプはナンバリングがあまり目立たず、駅名フォントも細字でした。フォントの変更で駅名やナンバリングがより目立つようになりました。
新マニュアル対応の駅名標
今後名古屋市営地下鉄内で普及していく、新タイプの駅名標です。
新マニュアル対応の路線図(ホーム外壁バージョン)
先ほどのホーム柵の新タイプと、デザインは同じです。
一つ残念なのは、ホーム外壁の駅名標や路線図が、新タイプも内照式でない点です。広告枠の発光に負けており、認識性は今一つです。駅本来の案内サインより広告の方が目立っている稀有な例ですが、こういうところこそ、外部団体から指摘が入らないものでしょうか。交通局としては、コスト削減のために今後も駅名標は発光させないという方針を固めているようです。
他にも新マニュアルに対応した案内サインが増えていました。