愛知県が2019年の完成を目指して計画を進める「愛知県国際展示場」が、2017年9月1日に着工しました。2020年の東京五輪までに完成させることで、東京ビックサイトや幕張メッセの代替機能としてもアピールするほか、同じ2019年に初めて日本での開催が決定している「20カ国・地域首脳会議(G20)」の誘致にも名乗りを上げる予定です。
MEMO
全国初の”常設型「保税展示場」”
通常、海外からの展示品の持ち込みは、一般に「輸入」とみなされ、関税や消費税が課せられます。東京ビックサイトや幕張メッセは、イベントごとに課税の免除を申請しており、その手続きの煩雑さが課題となっていました。「愛知県国際展示場」では、常に税金が課せられない”常設の「保税展示場」”とすることで、海外からの出展費用が抑えられるほか、料金基準も他の主要展示場の6割程度に抑えることで、主催者の利便性を高め、イベントの誘致を有利に行います。
また、展示場の運営には、公的機関が所有する施設の運営権を民間事業者に委ねる「公共施設等運営権(コンセッション)方式」を採用し、民間のノウハウを取り入れた施設運営を目指します。2017年12月に民間事業者が決定される予定です。同方式は、2016年10月に有料道路としては全国で初めて、愛知県道路公社が所有する知多半島道路やセントレアラインなどにも採用されています。
立体駐車場より南東方向
道路より左側の更地部分が展示場用地。右奥の臨時駐車場は、将来のエプロン拡張予定地(前記事参照)。
タンク手前に広がる敷地には、展示場駐車場(約3,400台・平面)や、多目的利用地(約44,000平方メートル)が整備されます。
展示場用地は約28.7ヘクタール。ナゴヤドーム約6個分が収まる広さ。
建物のモックアップ?にしてはタイミング的に早い気もしますが…
重機がずらりと並ぶ。目と鼻の先に海。周辺は海釣りスポットにもなっているようです。
高速船のりば 連絡デッキより
左の展示場用地の角あたりに、正面エントランス・車寄せなどが整備されます。
出典・参考・外部リンク
※すべて2017年9月3日撮影。