渋谷駅一帯では、副都心線の開業や東京駅前・港区周辺の再開発などで低下しつつある渋谷の求心力を取り戻すべく、2027年にかけて同駅前に本拠地を置く東急電鉄を筆頭に、東京メトロやJR東日本なども加わり、怒涛の再開発が進められています。周辺には多数の大型複合ビルが建設中で、旧来の渋谷スクランブル交差点周辺に止まらず、同駅の南側一帯でも歩行者通行量の増加が予想されます。これに対応するため、国道246号を管理する国交省関東地方整備局は、246号に架かる渋谷駅西口、東口交差点それぞれのデッキを架け替える工事を行っています。本記事では、東口デッキの架け替えを取り上げています。
MEMO
あの”かまぼこ屋根”が復活!
かつて高架だった頃の、東横線渋谷駅ホームの特徴である「かまぼこ屋根」が再び姿を現しました。旧東横線ホームの高架をそのまま活用した、駅南街区と駅街区を結ぶ新しい歩行者用横断デッキの屋根として新たにデザイン・製作されたもので、高架時代の東横線の面影を忠実に再現しています。
前記事でも取り上げた、首都高高架の排気口。かまぼこ屋根にかなり似てます。多分意図的に似せていると思います。
現地掲載 渋谷駅東口歩道橋 経路変更図(2018年3月14日現在)
渋谷駅東口交差点の西側(246号上)に新しい桁が架かったことにより、JRガード・旧東横線ホーム跡地に最も近い旧歩道橋(246号上)が撤去されたほか、北側の全面(明治通り上)および東側の北半分(246号上)も撤去され、東側の南半分が仮歩道橋に切り替わっています。また、地図にはありませんが、南側の全面(明治通り上)にも新しい桁が架かっていました。
渋谷ヒカリエより
東口交差点の西側(246号上)に新しいデッキの桁が架かっているのが確認できます。
渋谷東口交差点 西側 新デッキより
JRガード・旧東横線ホーム跡地に最も近かった、西側(246号上)の旧歩道橋は撤去済み。
渋谷駅東口交差点 北側 明治通りより
東口交差点の東側(246号上)にも、途中まで新しい桁が架けられています。(写真向かって左寄り)
渋谷駅東口交差点 東側 仮歩道橋より
完全に撤去された、北側(明治通り上)の旧歩道橋跡地。エレベーターも撤去。
一部が通行可能になった東口交差点の新デッキ
こちらは交差点西側。通路幅は、かなり窮屈だった旧歩道橋の1.5倍以上に広がりました。
南側にも新しい桁がかかっていました。床の整備はまだこれから。
渋谷東口交差点 南側 旧歩道橋より新デッキを見る
交差点南側でも、近々ルートが旧歩道橋から新デッキに切り替わると思われます。
手すりは旧歩道橋のものよりも頑丈な造りに。
駅南街区「渋谷ストリーム(SHIBUYA STREAM)」
246号上に整備中のかまぼこ屋根のデッキ(旧東横線高架)で、駅街区と結ばれる駅南街区。こちらはまた別途記事にしたいと思います。
※すべて2018年5月4日撮影。