東京駅周辺では、JR東日本とJRのグループ24社を会員とする「東京ステーションシティ運営協議会」が中心となり、駅構内、丸の内口、八重洲口、日本橋口などの周辺エリアをひとつの街としてとらえ、そのエリア全体の魅力を最大限に引き出すハート・ソフト両面での活動が行われています。ハード面では八重洲口で計画されている大規模な再開発事業のほか、丸の内口側の地下レベルでもJR東日本による全面的なリニューアル工事が行われています。
丸の内口 地下通路リニューアルエリア
現在リニューアルが行われているエリアは、JRの丸の内地下北・中央・南口の各改札付近と、北自由通路入口からJPタワー北側にかけてのコンコースです。なお、この地図上では「動輪の広場」が丸の内北改札付近に表記されていますが、現在は既に南改札付近に移設されています。
北自由通路・大手町方面出口付近~丸の内地下中央口改札
八重洲方面出口(北自由通路入口)
この付近から、南のKITTE入口手前(写真で見ると向かって右方向)にかけてリニューアル工事が実施されています。
八重洲方面出口付近
八重洲口へつながる北自由通路入口付近より振り返ったところ。向かって右奥に大手町方面出口(東京メトロ東西線大手町駅への近道)があります。
東京駅丸の内口の地下通路は、道路下の配管や地下鉄のトンネルなどの干渉を回避するため、場所によって天井や床に勾配がついているところがあります。地下通路の拡張を繰り返し行ったため、このような形状になったそうです。以前はNHKのブラタモリでも紹介されました。(次の記事にて後述)
大手町方面出口(12番出口)
この辺りは、丸の内地下コンコースの北端にあたります。通路の沿道にはエキナカ「グランスタ」があります。
グランスタ丸の内(改札外店舗)
東京駅丸の内地下改札~八重洲地下改札にかけて、80店舗以上からなるエキナカ「グランスタ」があります。改札内の店舗群は「グランスタ」、丸の内側の地下改札外にある店舗は「グランスタ丸の内」として区別されています。
大手町方面出口の通路
リニューアル前(左)とリニューアル後。
グランスタ丸の内 増床予定エリア
北自由通路付近から丸の内地下北口改札へ進む途中(改札外)に、2017年春~夏にかけてオープン予定の増床エリアがあります。
グランスタ丸の内 増床予定エリア
改札外にある「グランスタ丸の内」は、最終的に32店舗まで拡大する予定です。改札内の「グランスタ」も含めると店舗数は120、店舗面積は約5,600平方メートルとなり、旅行客以外にもターゲットを広げる目論見です。
インフォメーションの充実
のりば案内や路線図など、地方や海外から訪れる人にもわかりやすいよう、インフォメーションの充実が図られています。
丸の内地下北口改札付近
リニューアル後の天井照明は、ダウンライトで光量も控えめになっています。
丸の内地下北口改札付近
リニューアル前(左)とリニューアル後。従来のタイルは吸水性が低く、表面がツルツルしており雨の日はかなり滑りやすかったですが、新しいタイルは表面がザラザラとした材質で滑りにくく、雨の日も安心して歩けるようになりました。
丸の内地下北口改札
こちらは暖色系のダウンライトを採用し、改札内にあるグランスタの店舗と一体的な雰囲気を演出しています。
みどりの窓口(丸の内地下北口改札隣接)
オープンカウンター式のみどりの窓口。多客に対応可能な広大なスペースが確保されています。JR東海管内では「みどりの窓口」という呼び名は使われなくなりましたが、JR東日本管内はまだ現役です。
丸の内地下中央口改札
改札内にグランスタの店舗が見えます。こちらはまだ天井の張り替え工事が進んでいます。
※すべて2016年12月24日撮影。