名古屋まちづくり公社は、先月1日付で名古屋市・愛知県・県土地開発公社からそれぞれ派遣された職員約30人で構成される「リニア用地部」を発足させました。
今年の1月30日にJR東海と名古屋市・まちづくり公社が協定を結び、JRが公社にリニア中央新幹線の用地取得に関わる交渉を委託することが決まっていますが、今回の発足はリニア名古屋駅を建設するにあたり、地上からの開削工事を行うために必要となる用地の確保を本格化させる狙いがあります。名駅東地区を「用地第一課」、駅西地区を「用地第二課」、地上権の取得を「用地第三課」が担うこととし、2021年度末までにすべての用地を確保する予定です。
名古屋駅周辺まちづくり構想(概要版)より。地下駅となるリニア名古屋駅の開削区間は、東西方向へ約1kmにも及び、約60~70棟もの建物の移転が必要となります。土地の買収にあたり交渉が必要な地権者数は約700人とも言われています。
駅西の椿神社西側、駅西銀座商店街入口のすぐ脇のコインパーキングは既にJRが買収し、リニアの事業用地となっています。
名古屋駅方面。正面奥へ向かって延長線上に建つ建物は、地上からトンネルを掘り進めるためすべて解体されるものと思われます。
ボーリング調査でしょうか?
コインパーキング北側。トラ柵で囲まれた敷地はJRが買収した土地です。
今後、奥に建つ民家やビジネスホテルも全てJRの土地となります。
先ほどのコインパーキングの裏。こちらはまだ買収されていません。
ここから見える範囲の雑居ビルやホテルはすべて更地になると思われます。リニアの完成後、買い占めた土地の地上部分は歩行者広場や駐輪場、バス乗り場などへの活用が検討されています。
取得用地には水着居酒屋やファッションヘルスも含まれるため、交渉にあたっては相当な気合が必要です。笑 奥はリニア名古屋駅が入る予定の「JRゲートタワー」。
そのゲートタワーへと繋がる通路の工事でしょうか?高架下でも何やら動きが出ています。
その中を伺い知ることはできません。
※写真はすべて2015年4月11日撮影。