JR東日本は、「東京駅丸の内駅前広場」や「グランスタ丸の内」の整備に合わせ、東京駅改札内のコンコースやホームの改良工事を行っています。東京駅一帯の一連の再開発事業は、JR東日本とJRのグループ24社を会員とする「東京ステーションシティ運営協議会」が中心となり、駅構内、丸の内口、八重洲口、日本橋口などの周辺エリアをひとつの街としてとらえ、そのエリア全体の魅力を最大限に引き出すことを目的としています。
1階 北通路を拡幅・直線化
1階北通路 工事着手前~工事中の頃
東京駅構内にある、各ホームをつなぐ地上通路は「北通路」「中央通路」「南通路」の3箇所があります。このうち「北通路」は幅員が6.7m(着手前)と、「中央通路」や「南通路」に比べ幅が狭く、上野東京ラインの開業や駅前の再整備による利用者数の増加に対応するため、通路幅を12.0mに拡幅する工事が進められてきました。「北通路」を北寄りの仮通路に移して工事が行われました。
1階北通路 工事完了後
通路の拡幅が完了し、仮通路から本通路にルートが変更され、再び直線化されました。
全面的に造り直された改札内「北通路」(丸の内北口改札方面)
新しい「北通路」は2017年8月末より供用開始されました。通路の位置(高さ)も変更され、天井高が2.2m→2.6mへと高くなりました。
エスカレーターの整備
「北通路」と各ホームを結ぶエスカレーターが、元々整備済みだった中央線ホーム以外(山手線・京浜東北線・東海道線各ホーム)にも設置され、バリアフリー化。
案内サインのデザインは、先にリニューアルされた丸の内口地下エリアに合わせ、階段入口の頭上にもLEDライトを設置。通路からも路線別カラーの認識性が向上。照明を控えめにしてシックな印象に。
階段付近もすべて造り替え。仕上げには落ち着いた御影石のタイルを採用。
エスカレーターが上下1列ずつのみのため、階段幅が比較的広めに確保されています。
出典 Google ストリートビューより
北通路への新階段 設置前(山手線・京浜東北線 5・6番線ホーム)
仮床材で養生された箇所で、新しい階段の整備工事が行われていました。
北通路への新階段 設置後(山手線・京浜東北線 5・6番線ホーム)
ホームの一部はまだ仮床材のままとなってますが、これから復旧工事が行われると思われます。
東海道線7・8番線ホームへは、北通路の両端サイドにエスカレーターと階段がそれぞれ単独で設置されました。エスカレーターは北通路の南側に1列ごとに計3基設置されました。2列×1基より、1列×2基のほうがエスカレーター上の歩行を防止する効果も。
こちらは北通路の北側に設置された東海道線7・8番線ホームへの階段。
東海道線7・8番線ホーム
こちらも床はまだ仮床材のまま。
ホーム上屋で太陽光発電
東海道線9・10番線ホーム(左側)の上屋全面に太陽光パネルを発見。
鉄道駅のホーム上屋においては、あまり前例がない印象。意外と盲点だったかも。
※すべて2017年9月10日撮影。