2020年に東京オリンピックが開催されるのに伴い、JR東日本が首都圏の在来線276駅に「駅ナンバリング」を導入します。首都圏では、2004年に東京メトロが導入したのが始まりですが、日ごろ在来線の強化に積極的なJR東日本がここまで導入に遅れたのは予想外でした。山手線目黒駅を皮切りに、既に一部の駅ではナンバリングに対応した駅名標が登場しています。
JR東日本のプレスリリースより。駅ナンバリングの導入に合わせ、首都圏の各路線に路線記号を導入します。
JR東日本のプレスリリースより。首都圏の主要乗換駅には、外国人がより識別しやすいよう、スリーレターコードと呼ばれる駅名をアルファベット3文字で表現したコードもナンバリングと併せて導入されます。
実際の対応例
東海道線・上野東京ライン 東京駅
ナンバリング対応の最新型に交換された第2種(柱用)駅名標。中国語と韓国語が追加されています。
東海道線・上野東京ライン 東京駅
首都圏のみならず、関東甲信越を網羅する東日本エリア全域で普及の進む、最新型の薄型LED式駅名標(2種・吊り下げ型)です。点灯具合にムラが無く、他の鉄道会社と比べても字体や全体のバランスが非常に安定していて、遠くからでも非常に認識性の高い駅名標です。東海道線の路線記号は「JT」、東京駅のスリーレターコードは「TYO」です。なお、上野東京ラインの括りでの路線記号は設定されていません。2種駅名標では、手前の駅のナンバリングは省略されています。
京葉線 東京駅
東京駅の京葉地下ホームは、2016年9月18日時点で第3種(柱用)のみナンバリングのあるものに交換されています。京葉線の路線記号は「JE」です。
京浜東北線 東京駅
京浜東北根岸線の路線記号は「JK」です。
中央線快速 東京駅(消灯中)
この日の東京駅はなぜか中央線のホームのみ、すべての案内板が消灯していました。他のホームと比べ高い位置にある高架ホームのため、日中の節電(光熱費削減?)でしょうか。やはり消灯していると見にくいです。中央線の路線記号は「JC」です。
総武・中央線各駅停車 秋葉原駅
こちらは秋葉原駅。”秋葉原”をアルファベット3文字で…と言われれば、まぁこれしかないでしょう笑 総武・中央線各駅停車の路線記号は「JB」です。
常磐線各駅停車 亀有駅
ナンバリングに対応するのは薄型LED式のみかと思いきや、一部の駅では旧型でも対応しています。しかもシールでの追加ではなく、パネルごと交換しています。常磐線各駅停車の路線記号は「JL」です。
総武・中央線各駅停車 飯田橋駅(消灯中)
こちらも旧型です。いずれLED式の新型に交換するのであれば、この機会に駅名標ごと取り替えればよさそうですが、予算の問題でしょうか。
京葉線 八丁堀駅
こちらは第4種(建植用)の非内照式タイプ。ホームの壁に設置されている駅名標はナンバリング未対応でした。
宇都宮線・高崎線・常磐線快速 上野駅
こちらは2路線同居バージョン。宇都宮線・高崎線の路線記号は「JU」、常磐線快速の路線記号は「JJ」です。
2016年9月18日時点でナンバリング未導入の駅名標
京葉線 東京駅(ナンバリング対応前)
こちらは第2種(吊り下げ式)の超横長タイプ。天井の低い地下駅などでは、高さが取れない代わりに横幅を長くして、少しでも認識性を確保しています。
中央線 東京駅(駅ナンバリング対応前)
東京駅の中央線ホームは、第2種(吊り下げ型)はナンバリング対応済みですが、第3種(柱用)は未対応でした。
総武快速線・横須賀線 東京駅(ナンバリング対応前)
こちらは旧型から交換されたばかりのLED式新型タイプですが、まだナンバリングが対応されていません。これからパネルごと交換となれば、少し勿体無い気もします。
京浜東北線 新橋駅(ナンバリング対応前・旧式)
薄型LED式が登場する前の旧式駅名標。LED式の急速な普及に伴い、数を一気に減らしています。字体も細字です。
ナンバリング付き駅名標に交換された新橋駅の山手線ホーム
新橋駅では、撮影時京浜東北線ホームのみ、未対応の旧式駅名標となっていました。
きっぷうりばの路線図には、まだどの駅もナンバリングに対応していませんでした。
【参考】首都圏エリアへ「駅ナンバリング」を導入します(2016年4月6日 JR東日本公式サイト)
※すべて2016年9月18日撮影。