本日掲載の建通新聞にて、栄中心部の地下に広がる「サカエチカ」を運営する栄地下センターは、2019年にサカエチカが開業50周年を迎えるのを機に、大幅リニューアルを実施する計画が明らかになりました。リニューアル工事の実施に向け、内装デザインのデザイナーを選定し、3月末の決定を予定しています。
「サカエチカ」概要
サカエチカは、栄交差点の地下に位置する「クリスタル広場」を中心に、北方向および東西方向に計75店舗が軒を連ねています。一日の利用者数は約10万人弱で、栄地下街の一角を占めていますが、1969年の開業以来老朽化が進んでおり、バリアフリーへの対応や、怒涛の再開発が進む名駅地区に対抗するべく、抜本的な再開発が急務となっていました。当初はサカエチカに接続する「スカイル」や「丸栄本館」の再開発と連動したリニューアルが見込まれていましたが、丸栄の再開発計画が停滞していることから、サカエチカ単独でのリニューアルに踏み切ったものと思われます。
(画像と本文は無関係です)
委託する業務は、クリスタル広場および通路などの床・壁・天井の内装と、照明、サイン類をすべて新しくするためのデザインを決めます。発注者代行として日建設計グループのJVが計画を統括し、受注者は基本計画、基本設計、実施設計、施工の各段階でデザインを監修することとなっています。
また、このほかにもバリアフリー化工事やトイレの改修などの設計・施工者を個別で選定するようです。
クリスタル広場
サカエチカの中核的施設であり、栄の待ち合わせスポットとして広く定着しています。そのシンボル性の高さから栄のイメージを大きく刷新するデザインを期待したいところですが、クリスタル広場の天井板は1999年のリニューアル時に交換されたもので、歩行者の動線をゆるやかに誘導する弧を描いたデザインは、そのまま生かすのも一つの手ではないかと思います。
また続報が入りましたら、随時お伝えします。