2013年6月11日に着工し、約2年半にわたって建設が進められてきた名古屋最大級のオフィスビル「JPタワー名古屋」が、先月11日に無事竣工しましたので見てきました。
不思議な空間
2階レベルでのアクセスが可能に
JRセントラルタワーズのタワーズテラスより。JRゲートタワーの工事期間中は、JPタワーへ抜ける仮設の通路が設置されています。ゲートタワーの竣工後は、ここからタカシマヤゲートタワーモールの2階部分を経由してJPタワーまで直結する歩行者通路が整備されます。
仮設通路入口から振り返ってタワーズテラス方面を望む。奥は名鉄百貨店。
位置関係をおさらい
「JPタワー名古屋」は、JRゲートタワー・JRセントラルタワーズにそれぞれ接続しています。
2階もまだまだ工事中
現状、タワーズテラスからJPタワーの北側までが2階レベルで通り抜けができるようになっています。将来的には一直線で結ばれる予定ですが、現在はゲートタワー内で仮設通路が運用されているため、細くクネクネした感じになっています。
通路の先へ
仮設通路内の一部分。小学校の渡り廊下のような、どこか懐かしい雰囲気の通路です(笑)
仮設通路の全長は160メートルほど。人通りは少なく、夜は静まり返っているため、駅前にありながらもちょっとした異空間を感じます。
JPタワー側出入口付近。仮設の扉で仕切られています。
いよいよJPタワー内部へ!
ダイナミックな空間
こちらは一足早くに完成した、JPタワー2階の歩行者用貫通通路。
天井が高くとられ、通路幅も広々としています。タワーの正面玄関付近は吹き抜けの「アトリウム」になっています。全体的に木目調を取り入れることで、落ち着いた温かみのある空間を演出しています。
芸術性を意識した空間
アトリウム内には、名古屋のシンボル金鯱をモチーフにしたオブジェなどがあり、ほかにも館内にはアーティストによる様々なオブジェが設置されています。ちなみにルーセントタワー内にも複数のオブジェが展示されており、中部屈指の大型オフィスビルとして、双方に通ずるものがあります。
最新の情報技術も活用!
アトリウム内に設置された液晶ディスプレイは、さまざまな情報を流すことができます。NHKのピックアップニュースが放映されていました。(訪問時、音声は流れず)
明日の天気予報はもちろん、
週間予報も表示できます!笑
タワー内のインフォメーションも。災害時には、緊急避難情報などが表示されるものと思われます。
館内は見所いっぱい!
2階歩行者通路より。左側はオフィスフロア入口。右奥はゲートタワー仮設通路方面。
通路南方向。ここから正面奥の壁を抜け、ゲートタワーモール・タワーズ前のデッキまでが一直線で結ばれます。
貫通通路沿いには、テナント区画が設けられています。
テナント前の床はフローリングになっています。フローリング調のタイルではなく、味のある本物の木材を使用しています。
北方向。 通路を抜けると、ルーセントタワー方面に出ます。
2階歩行者通路に面した、立体駐車場への連絡口。
テナント部分は来年6月17日開業
フロア案内図を見ると、グレーの部分の中で、ちょっと広めの箇所が商業テナントになっていると思われます。歩行者通路には、オフィスフロアの一部にある「サービス&(クリニック)」ゾーンへの連絡通路が接続しています。クリニックはまだ開業していないようです。
店舗は、内装工事もまだこれからといったところです。
貫通通路からビル北側の屋外へ。
通路北端の玄関付近。奥に見えるのはルーセントタワーです。
ここからエスカレータもしくは階段にて地上(名駅通り)へ下りることができます。
玄関を出た角にも、商業テナントらしき空間がありますが、こちらも内装工事はこれからの段階です。
貫通通路は、高層棟と駐車場やバスターミナル(1階)の入る低層棟に挟まれています。
貫通通路北端からゲートタワー・セントラルタワーズ方面。
屋外にもいろんな演出が。
こちらはルーセントタワーを間近に見ながら一息つけるテラス状の休憩スペース。真下に立体駐車場の出入口があり、料金所?の屋根を活用した大胆な空間を演出しています。
ステップガーデン。地上からこの階段を上がって、貫通通路北端の玄関までアクセスできます。カラーコーンは植樹した木々が立派に育ってくれるまでの一時的なものと思いたい!
【外部リンク】「JPタワー名古屋」11月11日竣工(2015年11月10日 日本郵便プレスリリース)
※すべて2015年12月6日撮影。