続編です。北口(うめきた)からJR大阪駅コンコース(大阪ステーションシティ)へ入ってきました。
JR大阪駅といえば、ホーム上を覆う大きなドーム型の大屋根と、高架上とは思えない巨大な橋上駅舎が特徴です。ホームの上に新設された橋上改札口(3階)があり、さらにその上には大屋根に覆われたフロアが何層にも渡って広がっています。まさに一つの複合型立体"都市”と言ってもいいでしょう。写真のフロアは、「時空(とき)の広場」です。
大屋根を見上げながら、阪急方面を望みます。
橋の欄干の照明にも装飾があり、非常に凝ったデザインです。
時空の広場「金の時計」。左奥は大丸百貨店。
時空の広場は、大丸の入るサウスゲートビル(写真)とノースゲートビルをフラットに結んでいますが、両ビルは低層部の階高が異なるため、公式サイトの南北移動図で見ると、階数としてはサウスでは6階、ノースでは5階にあたります。しかし実際にはサウスゲートビル側では5階・6階の両フロアと接続しています。下調べなしで来ると結構迷いますね(笑)
サウスゲートビル前からノースゲートビル・うめきた方面。手前には「銀の時計」、奥には「金の時計」があります。名古屋駅の金の時計・銀の時計を参考にしていると見て間違いないでしょう…(笑)ノースゲートビルがまたいでいる通路を挟んで左側が「Lucua 1100」(旧JR大阪三越伊勢丹)、右側が旧来の「Lucua」です(後述)。
時空の広場の北端には、円形状の吹き抜けがあります。フロア構成が非常に複雑になっており、エスカレータを下りたところが連絡橋口改札に至る「南北連絡橋」のある3階フロアです。写真左下に目を遣ると、1段下がったように見える箇所がありますが、これは連絡橋口の改札内外を柵で仕切ってあるだけなので、まったくの同一フロアです。
3階から見た、5階の時空の広場。近未来的な空間が印象的です。
振り返って見下ろした、ノースゲートビルディングの玄関口である巨大な吹き抜け「アトリウム広場」。うめきた地区に面しています。
ノースゲートビルディングを下から。
南北連絡橋。
ホーム直上にある「連絡橋口」改札。新設された3階の「南北連絡橋」に面しています。新しく完成したフロアのため、柱が少なく非常に開放的です。
JR大阪駅在来線ホームと、左に「南北連絡橋」。その上が「時空の広場」です。
今度はうめきた地区から見上げた、ノースゲートビルディングの「アトリウム広場」。
ノースゲートビルディングの地下2~地上10階には商業施設「Lucua(ルクア)」が入居していますが、中でも「ルクア1100(イーレ)」は前身の「JR大阪三越伊勢丹」から引き継いだフロア構成になっており、伊勢丹のセレクトショップも多数入居しています。店舗名からは消滅しましたが、各フロア名に「イセタン」の名が残っています。イーレは2015年4月にオープンし、既存のルクアとはアトリウム広場を挟んで向かい合わせで立地しています。店舗面積は合計で約5万3000㎡と、JR大阪駅直結の商業施設としてはルクアだけでもかなりの広さです。
こちらは高架(ホーム)下の中央コンコース。ちょっとエレガントな雰囲気です。
中央コンコースから南方向(桜橋口・阪神百貨店方面)。同コンコースは完全なフラットではなく、若干の高低差があります。桜橋口へは中央のエスカレータを避けて両サイドから上へ少し上がります。
中央コンコースから、桜橋口手前で左へ折れると、阪急百貨店うめだ本店や梅田新歩道橋へ向かうルートがあります。写真は阪急百貨店に近いJR「南口」改札。写真は阪急側から中央コンコース方面(西)へ向かって撮影しています。
最後にノースゲートビル5階から見た、梅田の高層ビル群。タイミング的に逆光になってしまい、うまく撮影できませんでした。線路の奥、写真中央手前のイラストの描かれた青い箱のようなものが、暫定的に広場として活用されている中央郵便局跡地の旧エントランス部分です。再開発を見据えて、厳重に保存されています。中央郵便局の再開発が始まると、ここから眺める景観もまた一変しそうです。
つづく。