老朽化した旧御園座の建替えプロジェクトとして、御園座と積水ハウスが中心となり建設が進められてきた複合施設「御園座タワー」が完成しました。今回は1階に商業施設が出店するということで、中がどんな雰囲気になっているのか、日没後にちょっくら様子を見てきました。
伏見通り側入口
内装工事は既に終了しており、中ではオープニングスタッフさんが慌ただしく出店準備をされていました。出入口は建物東の伏見通り側に2つ、南側に1つ設置されました。
オープン時期は?
現地の張り紙にも、公式サイトにも、開業時期が明記されていませんが、公式サイトはオープンに向けて随時更新されており、正式発表日はそう遠くないと思われます。
外部リンク 御園小町 公式サイト
伏見通り沿いのショーウィンドウには既に商品が並べられており、時々道行く人が足を止めています。
御園座をモチーフにした土産物や、名古屋の特産品などが売られるようです。
市内で営業しているスイーツ店の看板商品の販売も。
「御園小町」は最近流行りのイートインスペースを併設した食品物販店となっており、「御園焼」や「御園サンドロール」なる御園座の新たな名物品のほか、御園ランチや御園グリルといった食事も楽しめるカフェスペースもあるようです。スイーツやベーカリーなども販売し、観劇客だけでなく、近隣住民や仕事帰りの人たちもターゲットとしています。
お隣に出店している鰻屋さんでは、なんと自由に中を見ることができるようです。…と思ったら、内覧会は15時で終わっていました。残念!
鰻屋さんは来年1月オープン予定。となれば「御園小町」も同時期に開業といったところでしょうか。
南側入口
ひときわ目立つのが、見覚えのあるピンク色のATM機。そう、イオン銀行のATM。「御園小町」はイオンリテールが初めて手掛けた新業態の都市型店舗でした。ただし店舗名や買い物カゴなど、「イオン」の社名は敢えて表には出していません。
正面エントランス
2階の劇場や演劇専門図書館へは、外からエスカレーターでダイレクトにアクセスできます。御園座のロゴマークが掲げられた壁面は、イメージパースでは「なまこ壁」に合わせたグレー塗装となる予定でしたが、天井と同じ朱色に仕上がっています。
設置されたエスカレーターは、ベルトにとどまらずステップまで朱色です。赤いベルトのエスカレーターは、高度経済成長期に建てられたデパートや総合スーパーなどで残っているところがありますが、現代に新設されたエスカレーターでは大変珍しいのではないでしょうか。全体的にバブリーな感じです。
外部リンク 御園小町 公式サイト
※すべて2017年12月9日撮影。